シュリレンツァウワー優勝!二位にコフラーと流星のように現れるヴェリンガー。
オーストリア代表のシュリレンツァウアー選手はエンゲルベルグ(スイス)で開催されたワールドカップにて優勝した。選手たちは当試合のあと、数日間クリスマス休暇となり、そして年末に第61回ジャンプ週間が予定されている。日曜日の試合でシュリレンツアウアーは136mと131m(273,3ポイント)を飛び優勝し、土曜日に優勝したアンドレアス・コフラー(137,5mと126m、270,3ポイント)とドイツのアンドレアス・ヴェリンガーが2位を飾る。
「二試合続けて表彰台に上がれて最高な週末だった。試合のレベルはいつものように非常に高く、今日などは幸運に恵まれたと思う。リーダー用の黄色のゼッケンをつけることで、よりいっそう調子が上がり自信が持てた。」と優勝したシュリレンツァウアーは試合後に語った。
シュリレンツァウアー選手は今回で43回目のW杯優勝となり、フィンランドのマティ・ニカエネン(46回優勝)が持つ世界記録に近づいている。今日の優勝で、シュリレンツァウアーはW杯の最終ゼッケンを取得した。彼はこれまで448ポイントをマークし現在のW杯リーダー、次にセヴェリン・フロインド(430ポイント)、そしてアンドレアス・コフラー(396ポイント)が続く。
土曜日に優勝をしたアンドレアス・コフラーは一本目ではリードしていたが、二本目を飛び2位となった。「この週末だけで180ポイントをマークできたことには満足している。もちろんいいジャンプを飛べたということが重要だ。今日のコンディションは難しかったが、このような悪条件でも表彰台にあがれたということは幸先明るいと言える。次の目標はジャンプ週間ですね。」とコフラー選手。
追い上げをかけたヴェリンガー選手
前日の試合のように、わくわくさせられる接戦の試合展開となった。一本目に11位だったアンドレアス・ヴェリンガー(ドイツ)は、二本目にすばらしいジャンプを飛び、一気に成績を繰り上げたのだ。コフラー選手とタイで2位となった彼はこの成績に驚いていた。
「わたしにとって初めてワールドカップに参戦したシーズンに二回も表彰台にあがれるなんて夢みたいだ。二本目は今までエンゲルベルグで飛んだジャンプの中で一番いいものだった。それにとてもいいコンディションに恵まれた。
次は、ジャンプ週間に向かって落ち着いて準備をしてゆきたい。」とヴェリンガー選手。彼にとってソチ大会で3位になって以来、二度目の表彰台となった。今日のすばらしい成績により、現在W杯総合で4位となる。
オーストリアとドイツが優位
今日の成績トップ10にオーストリアとドイツからの選手7人が占めていた。ヴォルフガング・ロイッツェル(4位)、ミカエル・ネウマイヤー(5位)、セヴェリン・フロインド(6位)、リチャード・フレイタッグ(8位)と、両二国のレベルの高さを表している。両二国以外の選手としては、6位にスロヴェニア代表のペテル・プレヴツ選手。ノルウェー代表トム・ヒルデ選手が9位、ロシアからデニス・コルニロフセンスが10位となった。
Video-Interview with Gregor Schlierenzauer and Alex Pointner (in German) »
ポーランドチームは、本日の成績はトップ10争いに加わらなかったが、これからも期待できそうな試合を展開している。13位のコット、14位ストック、そして17位のクバッキと順調な成績を出している。
スロベニアチームも強かった。プレヴツ選手のほかには、J・フヴァラーが12位、ユーリ・テペスが19位とよい成績を残した。
フィンランドチームにも希望の光がさした。ファイナルまで残った唯一のフィンランド代表となったラウリ・アシカイネン選手は16位と好成績を出した。現在のフィンランドチームにとって貴重な成績と言えるだろう。
エンゲルベルグ大会を経て言えることは、用具に関するルール変更がひとつの理由になると思われるが、第61回ジャンプ週間はこれまで以上に厳しくレベルの高いイベントとなると思われる。今年のジャンプ週間は12月29日オーベルスドルフ大会での予選をもってスタートする。みなさん、お楽しみに!