プレオリンピック大会、シュリーレンツァウアー優勝

作成: 08.12.2012 19:14 / cy

マッティ・ニッカネンはその記録が破られることをそろそろ心配する必要があるだろう。このフィンランドの往年のジャンプ選手はW杯を通算46勝した。2014年ソチオリンピックのプレ大会初戦でグレゴア・シュリーレンツァウアーは42回目のW杯優勝をした。このチロル人にとってこのロシアのジャンプ台でも戦えることを証明でき、オリンピックへの道のりが輝くものになったことには違いない。オリンピック個人戦での金メダルは彼はまだ獲得していない。

シュリーレンツァウアーは270.7ポイントと2位(265.4ポイント)のセヴェリン・フロインド(ドイツ)に明らかな差を付けた。「ここは独特なジャンプ台。そういう台はいつもスリルがある。ファイナルラウンドのジャンプが踏み切りでは一番良かった。着地も飛距離を考えればOKだった。」とフロインドは話した。フロインドはW杯総合ポイント295点でイエロービブをシュリーレンツァウアー(282点)から僅差で守った。

 

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3位にはアンドレアス・コフラー(264.8点)が入賞。ドイツ対オーストリアの争いがまた新たに繰り広げられた。4位もオーストリアで、トーマス・モルゲンシュテルン、そしてノルウェーのアンダース・バルダル、ドイツのリヒャルド・フライタクと続く。

 

The new hill in Sochi »

 

スロベニアコーチのゴラン・ヤヌスを喜ばせたのは7位のヤカ・フヴァラだ。8位には経験豊富なドイツのミヒャエル・ノイマイアー、9位にはイタリアのセバスティアン・コロレド、10位に今日ベストの日本人清水礼留飛が入った。ソチからそう遠くないブルガリアのヴラディミル・ツォグラフスキは15位で今シーズンの自己ベストとなった。シモン・アマンはソチで5つ目の金メダルを獲得するには調子をもっと上げる必要があり、このスイス人は今回は17位に留まった。

 

選手の評価: 良いジャンプ台

 

このグルジアとの国境にほど近い現在大工事現場と化しているエリアでは素晴らしいジャンプを見ることが出来た。風も強くなく、気温も約5度と天候にもそれなりに恵まれた。このRusSki Gorkiスキージャンプセンターは選手たちには概ね好評。「この大工事現場はとにかくすごいが、全て完了したら素晴らしいものになるだろう。」とドイツのノイマイアーはコメントした。

 

来シーズンオリンピックメダルが争われるこの新設されたばかりのジャンプ台に合わせるのに苦労している選手もいる。ヴォルフガング・ロイツルと大きな台を比較的好むマルティン・コッホはファイナルに進めなかった。W杯総合トップ10のアンダース・ヤコブセンが残れなかったのも驚きだ。

 

ドイツチーム、7選手がW杯ポイント獲得、5名がトップ11入り

 

チェコのローマン・コウデルカ、スロベニアのユーリ・テペシュも今日の大会では不振、また地元ロシアのディミトリー・ヴァジリエフはクウサモ大会では表彰台だったもののソチでは1本で終了と、この32歳のロシア選手には自国開催のW杯で期待していた結果とは全く違うものとなった。

 

その代わりデニス・コルニロフ(14位)とアレクセイ・ロマショフ(27位)はホームカントリーでの良いデビュを果たせ、W杯ポイントを獲得。それにしてもドイツチームの強さはどうだろう!7人がファイナルに進出し、若手選手のカール・ガイガー(29位)、ダニー・クエック(19位)、そしてアンドレアス・ウェリンガー(11位)は上位に入った。実に上位11名のなかに5名のドイツ選手が入ったことになる。ドイツ選手はこのオリンピックのジャンプ台と相性も良く、良い感触と記憶を持ってソチを去ることができるだろう。

 

フィンランドの期待となるべくはヴィレ・ラリント(24位)でこの冬初めてのW杯ポイントを獲得。またラウリ・アシカイネンも26位となりW杯選手の仲間入りを果たした。

 

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