第73回スキージャンプ週間 まもなく開幕

作成: 25.12.2024 16:07 / hn

いよいよ12月29日(日)に第73回スキージャンプ週間がドイツ、オーバーストドルフにて開幕となる。


スキージャンパー達にとっては今シーズン最初の大きな見せ場であると同時に、スキージャンプ・ワールドカップへの関心が爆発的に高まる契機ともなる。
ジャンプ週間を構成する全4試合は、通常のスキージャンプ・ワールドカップとしてもカウントされる。


優勝有力候補ははっきりしており、ドイツ(2002年からずっと総合優勝を切望している)もオーストリア(2015年から総合優勝を切望中)もトップ選手を送り込んでくる。
ジャンプ台の準備も整い、会場によってはチケットも完売して、幕開けの準備は万全だ。今季のジャンプ週間が面白くなるのは間違いない。

オーストリアは、2008/09シーズンから2014/15シーズンまで7季連続でジャンプ週間総合優勝を飾った。しかし2014/15にシュテファン・クラフトが優勝して以来、総合優勝を獲れないでいる。
その後、総合優勝したのはポーランド(カミル・ストッフが3回、ダヴィド・クバツキが1回)、スロベニア(ペーター・プレウツが1回)、日本(小林陵侑が3回)、そしてノルウェー(ハルヴォル=エグナー・グラネルドが1回)となっている。

昨シーズンには小林陵侑が3回目となるジャンプ週間総合優勝を飾った。 その際、4試合のうちに一度も優勝することなく最高の総合得点を獲得して総合優勝を決めた。小林陵侑は2018/19シーズンに全4試合で優勝し、グランドスラムをもって初のジャンプ週間総合優勝を飾った。

ジャンプ週間 歴代総合優勝者

今季の優勝有力候補の全員が開催国となるドイツ(ピウス・パシュケアンドレアス・ヴェリンガー)とオーストリア(ダニエル・チョフェーニックヤン・ホアルシュテファン・クラフト) の選手のため、ますますスリリングで期待が高まっている。

とは言え、ジャンプ週間においては優勝候補と言われることが必ずしも良いとは限らない。ここ数年、優勝候補リストの上位にいない選手が勝ったり、上位にいた選手が手ぶらで帰ることがままあった。

今年は例えば、スイスのグレゴア・デシュヴァンデン、ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングクリストファー=エリクセン・スンダル、そして小林陵侑(今シーズンは開幕以来まだ控えめな結果しか出していないが)などが業界の観察筋から注目されている。このうちの誰が総合優勝やサプライズを果たしてもおかしくない。

 


第73回 スキージャンプ週間 大会日程:

 

オーバーストドルフ大会(ドイツ)
・ジャンプ台情報:Oberstdorf
2024年12月28日(土)16:30(日本時間 翌0:30)予選
2024年12月29日(日)16:30(日本時間 翌0:30)ジャンプ週間開幕戦

 

ガルミッシュ=パルテンキルヒェン大会(ドイツ)
・ジャンプ台情報:Garmisch-Partenkirchen
2024年12月31日(火、大晦日)13:30(日本時間21:30)予選
2025年1月1日(水)14:00(日本時間22:00)元旦ジャンプ

 

インスブルック大会(オーストリア)
・ジャンプ台情報:Innsbruck
2025年1月3日(金)13:30(日本時間21:30)予選
2025年1月4日(土)13:30(日本時間21:30)ベルクイーゼル戦

 

ビショフスホーフェン大会(オーストリア)
・ジャンプ台情報:Bischofshofen
2025年1月5日(日)16:30(日本時間 翌0:30)予選
2025年1月6日(月)16:30(日本時間 翌0:30)ジャンプ週間最終戦

 


オーバーストドルフ大会の公式トレーニングから、ビショフスホーフェンでの最終戦まで、全てのジャンプの詳細を当サイトのLIVEリザルトで追うことができます。

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。