W杯女子エンゲルベルク第1戦 ニカ・プレウツが新記録で勝利

作成: 21.12.2024 15:50 / hn
12月21日(土)、ワールドカップ・エンゲルベルク大会(スイス)で女子個人第1戦が開催され、昨季の女子W杯総合勝者であるニカ・プレウツ(スロベニア)が新ヒルレコードを打ち立てて今季2勝目を飾った。
プレウツは今日のファーストラウンドで140mのジャンプを収めて新たな女子ヒルレコードを達成した。ちなみに男子のヒルレコード144mはニカの兄ドーメン・プレウツが保持している。
現在ワールドカップ(W杯)杯女子の総合首位につけているカタリーナ・シュミット(ドイツ)が今日も好パフォーマンスを見せたが、プレウツが二本目を134.5mまで伸ばして勝利を決めた。
 
エンゲルベルクのラージヒル(ヒルサイズ140m)で初めて女子のW杯が開催された昨シーズンに続き、プレウツが今年も同地で優勝を飾った。
ニカ・プレウツは、「ここエンゲルベルクの地ではとても気分良く過ごせる。ここの雰囲気もとても好き」と試合後のFIS(国際スキー連盟)のインタビューに答え、「(ヒルレコードを更新できて)本当に嬉しい。私にとって初めての新記録樹立だし、またとても素晴らしいパフォーマンスになった。明日も良いジャンプができるようにしたい」と新たな意欲を見せた。

カタリーナ・シュミットの今日の合計得点は272.5ポイントで、プレウツに10.9ポイントの差をつけられたが2位入賞を果たした。
 
女子ジュニア世界選手権王者にもなったことがあるテア=ミンヤン・ビョルセッツ(ノルウェー)は、2本目のジャンプの少し前にジャンプスーツに問題ありとのことで失格とされ一旦混乱があったものの、その後やはり参戦を許可されて強いジャンプを収めて3位となり、自己初の表彰台入りを達成した。

カタリーナ・シュミット引き続き総合首位 
ドイツのカタリーナ・シュミットはW杯女子総合成績で合計460ポイントとなっており引き続き首位、2位はスロベニアのニカ・プレウツが329ポイントで、3位にgはオーストリアのリサ・エダーが230ポイントで続いている。
 
今回がW杯デビューとなったオーストリアのメーガン・ヴァドサックは予想外の健闘を見せてファイナルラウンドに進んだ。インターコンチネンタルカップではすでに何度も表彰台入りを果たしている17歳のヴァドサックは、今日の1本目で25位となり、最終的に30位に入って初めてのW杯ポイントを獲得した。
 
日本チームからは、高梨沙羅が12位、一戸くる実が15位、勢藤優花が16位、丸山希が19位に入った。
 
 
 
 
W杯ジャンプ女子総合成績 トップテン
順位 名前 合計  
01 Schmid, Katharina 460  0
02 Prevc, Nika 329  0
03 Eder, Lisa 230  1
04 Freitag, Selina 226  1
05 Klinec, Ema 190  0
06 Pinkelnig, Eva 170  1
07 Stroem, Anna Odine 166  1
07 Bjoerseth, Thea Minyan 166  5
07 Kvandal, Eirin Maria 166  2
10 Loutitt, Alexandria 157  0

 
W杯ジャンプ女子エンゲルベルク第1戦(2024.12.21)トップテン

順位 ビブ 名前 飛距離 1 飛距離 2 合計
1. 54 Prevc, Nika 140.0 134.5 283.4
2. 55 Schmid, Katharina 135.0 123.5 272.5
3. 44 Bjoerseth, Thea Minyan 138.0 128.0 267.3
4. 52 Eder, Lisa 130.0 125.0 257.5
5. 46 Loutitt, Alexandria 131.0 126.5 254.4
6. 51 Klinec, Ema 124.5 128.0 254.2
7. 47 Kvandal, Eirin Maria 129.5 129.5 248.9
8. 53 Freitag, Selina 126.0 125.5 243.5
8. 43 Seifriedsberger, Jacqueline 136.5 125.5 243.5
10. 48 Stroem, Anna Odine 129.0 120.5 243.2

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。