W杯女子リレハンメル第2戦 カタリーナ・シュミットVで総合首位
11月24日(日)、ワールドカップ・リレハンメル大会(ノルウェー)で、2024/25シーズンの女子個人戦の2試合目が行われ、ドイツのカタリーナ・シュミット(旧姓 アルトハウス)が優勝した。
大雪の降る中で、シュミットはチームメイトのセリーナ・フライタークを2.8点差で2位に、オーストリアのリサ・エーダーを3位に抑えて勝利を決めた。
今日の勝利でシュミットは、前日の勝者ニカ・プレウツから総合首位の黄色いゼッケンを引き継いだ。
リレハンメル大会で開幕した新シーズンは、ドイツチームにとって素晴らしいスタートとなった。
前日の個人第1戦ではカタリーナ・シュミットとセリーナ・フライタークが2位・3位に並び、日曜の第2戦では同じ二人が1位・2位となった。
28歳のシュミットにとってはワールドカップ(W杯)通算16勝目で、そのうちの7勝がリレハンメル戦で挙げられた。
前日の勝者ニカ・プレウツは今日は11位となり、シュミットがプレウツから総合首位の座を奪った。
シュミットは、「今日の1本目は本当にうまくいった。2本目はギリギリだったけどなんとかうまくいった。セリーナ(フライターク)と表彰台に上がれたということは、私達のトレーニングがうまくできていたという証拠。セリーナの分も嬉しい」と喜んだ。
セリーナ・フライタークは第1戦では3位、日曜の第2戦では2位につけ、W杯総合得点でシュミット(180ポイント)に続く2位(140ポイント)となっている。
元スキージャンプ選手リヒャルト・フライタークを兄に持つセリーナは、「言葉にできない。今日はすべてうまくいった。ジャンプの手応えはそれほど良くなかったのだけど、それでも割とうまく飛べることがでた」と話した。
オーストリアのリサ・エーダーは通算2度目の3位入賞を果たした(前回は2022年のヒンツェンバッハ戦)。
エーダーは、「今日は雪が降っていて少し違うコンディションだった。そんな中でも集中して自分のジャンプを収めることができた。家族も来てくれたこの場で表彰台に上がることができて信じられないぐらい嬉しい。この条件下で特に気をつけたのは、安定した助走と飛行中にスキー板がぶれないようにすること。昨日はそれがあまりうまくいかなかかったけど、今日はもっとうまくいった。今週末の自分に点をつけるなら10点満点中の8点というところ。昨日の2本目は残念ながらうまくいかなかったけど、それでもそれぐらいの高得点をつけて良いと思う」と説明した。
4から6位には開催国のノルウェー勢が続いた。エーダーにわずか1.6点差で4位だったのはエイリン=マリア・クヴァンダル、5位はイングヴィルド=シュノーヴ・ミッドスコーゲン、6位はアンナ=オディーヌ・ストロームだった。
7位・8位はオーストリアのジャックリーン・ザイフリーツベルガとエヴァ・ピンケルニッヒだった。
日本の勢籐優花は9位でトップテン入りを果たし、カナダのアレクサンドリア・ルティートが10位となった。
日本チームからは勢籐の他に伊藤有希が12位、丸山希が16位、高梨沙羅が17位、一戸くる実が22位に入った。岩佐明香は34位だった。
ジャンプ女子の次の試合は3週間後の北京大会(中国)へと続く。
2022年冬季五輪の舞台となった北京のジャンプ台ではW杯2試合が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。