W杯女子オスロ第2戦 クヴァンダルが勝利、RAW AIR首位

作成: 10.03.2024 21:26 / hn

ノルウェーのアイリン=マリア・クヴァンダルはRAW AIRノルウェーツアーの最初の開催地、オスロで傑出した選手だった。

3月10日(日)に開催されたワールドカップ・オスロ大会の女子個人第2戦で22歳のクヴァンダルは、ワールドカップ総合首位のニカ・プレウツ(スロベニア)とエヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)を抑えて優勝した。クヴァンダルは現時点の女子RAW AIR総合成績で堂々の首位となっている。

オスロ大会の初日、8日(金)の予選からクヴァンダルは1位でRAW AIRをスタートさせた。9日(土)の第1戦では悪天候のため1ラウンドのみの試合となったが、そこで3位入賞を遂げた。そして今日10日(日)には、まず予選で1位となり、本戦でも優勝した。

 

クヴァンダルは、「今日は素晴らしかった。本当に圧倒されてしまって、言葉にならない。次のトロンハイムは私のホームヒルでの試合だから、ものすごく楽しみ。トロンハイム大会で良いジャンプが揃えられるようにしたい」と話した。

クヴァンダルは2021年1月のスロベニア、リュブノ大会でワールドカップ(W杯)初優勝を飾ったが、その後、膝の負傷で長期欠場を余儀なくされていた。


クヴァンダルに僅差で2位に続いたのは、スロベニアのニカ・プレウツだった。 
プレウツは前日の試合では最終ジャンパーとして飛んだが、強風のため約30分もスタート地点で待たされつつも強いパフォーマンスを見せ、6位となっていた。今日はプレウツはなるべくして2位となった。これでW杯総合優勝に向けて更なる一歩を進めた。

一番のライバルエヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)は今日はプレウツのすぐ後、3位に続いた。

W杯女子総合得点では現時点でニカ・プレウツが1,225ポイントで首位、エヴァ・ピンケルニッヒが1,036ポイントで2位となっている。

今日ツイていなかったのはカタリーナ・シュミット(ドイツ)だった。1本目では首位だったシュミットだが、2本目で5位も順位を落とし最終的に6位に終わった。

シュミットは、「ファイナルラウンドで全力で攻撃に出たけど、この天候条件ではそれはやり過ぎだったみたい。それでも今週末の大会にとても満足している」と、説明した。

RAW AIR総合ランキングでシュミットは現在2位につけている。しかし首位のクヴァンダルとの差は29点以上もある。

 

今日の試合で日本チームからは、高梨沙羅が10位、丸山希が17位、勢籐優花が20位、伊藤有希が22位、岩佐明香(はるか)が28位に入った。

 

W杯女子オスロ第2戦:全リザルト

ジャンプ女子は、男子と同じく11日(月)にトロンハイムへと移動することになっている。

トロンハイムではノーマルヒル戦とラージヒル戦が1試合ずつ開催される予定だ。

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差は-8時間です。