クラフト3連勝

作成: 02.12.2023 20:32 / hn
シュテファン・クラフト(オーストリア)の勢いが止まらない。12月2日(土)、ワールドカップ男子リレハンメル大会(ノルウェー)のノーマルヒル戦が開催され、今日もクラフトが優勝した。クラフトは先週末のルカ大会(フィンランド)でも2連勝を飾っており、今季開幕以来全勝している。
クラフトはヒルサイズ98mのリレハンメル・ノーマルヒルにて、1本目で104mの鮮やかなジャンプを決めて会場を沸かせた。
2位はドイツのアンドレアス・ヴェリンガー、3位はオーストリアのダニエル・チョフェーニックだった。日本のエース小林陵侑は12位、兄の小林潤志郎は21位だった。

 

引き続きオーストリアチームとドイツチームの強さが際立っている。両チームがワールドカップ(W杯)リレハンメル戦の上位を占めた。トップ10にはドイツ、オーストリア勢が並び、それ以外の国からはスロベニアのアンツェ・ラニセク(8位)とノルウェーのマリウス・リンヴィク(10位)の二人だけがトップ10入りを果たした。

 

クラフトは、「ここは僕にとっては魔法のような場所。このジャンプ台での初めての試合で最初の勝利を収めることができた。上のスタート地点は多分マイナス15度ぐらいの寒さだったと思うけど、アンドレアス・ヴェリンガーと僕は結構長く待たなくてはいけなかったから大変だった。でもそれもスキージャンプではよくあること。このジャンプ台は素晴らしく整備されていて、全てが完璧だった」と、感謝と喜びを伝えた。

ドイツチームも、フィンランドでの開幕戦からの強さを今日も引き続き見せた。アンドレアス・ヴェリンガーが2位、カール・ガイガーが4位、ピウス・パシュケが6位、シュテファン・ライエが9位で、素晴らしい団体成績を収めた。

ヴェリンガーは、「今日はコロコロ変わりやすい風が吹いていてかなり難しい試合だった。そんな中でも自分でも良い仕事ができたと思うし、2位に入れてとても嬉しい」と、話した。

 

好調のオーストリア、低迷のポーランド
オーストリアはチームからは、優勝したシュテファン・クラフトを筆頭に、ダニエル・チョフェーニックが3位、5位にマヌエル・フェットナー、ヤン・ホアルが7位に入り上位につけ、今日のオーストリア勢としては「不調」なダニエル・フーバーでさえ22位となり上々のカムバックを祝った。

それに対し、ポーランドチームは引き続きペースをつかめない様子で、今日一番良かったパヴェル・ヴァセクは23位だった。

国別得点ではオーストリアが750ポイントで首位、2位にドイツ(701ポイント)が続いている。大差をつけられての3位はスロベニア(250ポイント)となっている。本来は強豪のポーランドは現在46ポイントで、スイス、フィンランドにも越されて8位となっている。


W杯個人総合得点では、全勝中のシュテファン・クラフトが300点満点で首位、2位・3位はアンドレアス・ヴェリンガー(190点)とピウス・パシュケ(170点)のドイツ勢が続いている。

12月3日(日)にはリレハンメル大会の2試合目、ラージヒル戦が予定されている。

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差は−8時間です。