W杯最終戦ザイツ優勝、グランルードとクラフトが総合V

作成: 02.04.2023 22:11 / hn

4月2日(日)に2022/23シーズンの最終戦となるワールドカップ男子プラニツァ大会 個人第2戦が行われ、開催国スロベニアのティミ・ザイツが優勝した。ドラマティックな展開となった今季最後のスキーフライング戦でザイツは、同じくスロベニアのアンツェ・ラニセクを2位に、オーストリアのシュテファン・クラフトを3位に抑えて優勝した。

2022/23年のシーズンファイナル戦では、ティミ・ザイツとアンツェ・ラニセクとの差はわずか0.1点だけで、二人とも勝利に値した。

ザイツにちょうど10点差でシュテファン・クラフトが3位入賞を遂げた。クラフトはこれでスキーフライング・ワールドカップ(W杯)総合首位の座をノルウェーのハウヴォル=エグナー・グランルードから奪うことができた。


グランルードは今日13位に終わり、試合前にはスキーフライング総合でクラフトに10点差をつけていたが、試合後は逆に30点の差をつけられていた。

クラフトは合計480ポイントを獲得して、スキーフライングW杯総合優勝の小クリスタルトロフィーを手にした。
最終リザルト:2022/23年 スキーフライングW杯総合

クラフトにとっては通算3回目のスキーフライング総合優勝だ。

日本の小林陵侑は今日の試合で8位、スキーフライングW杯総合でも8位となった。

 

グランルードは、スキーフライングW杯総合では2位だったが、その分スキージャンプW杯総合優勝を存分に祝った。グランルードのW杯総合優勝はプラニツァ大会が始まる前に既に確定していた。


最終リザルト:2022/23年 スキージャンプW杯総合

グランルードは2020/21シーズンにも総合優勝を飾っており、今回で2度目の総合優勝となった。

シュテファン・クラフトがW杯総合2位、アンツェ・ラニセクが3位となった。

 

本来であれば、ポーランドのダヴィド・クバツキが表彰台のどこかに上がれていたはずだったが、妻の病気のため帰国して今シーズンを早期終了としたために、W杯総合4位となった。
 
小林陵侑は総合5位だった。

この冬一番強かったチームは、圧倒的な差をつけてオーストリアだった。以前自身もジャンプ週間総合優勝を飾ったこともあるヘッドコーチのアンドレアス・ヴィドホルツル率いるオーストリアチームの団結力は、シーズン全体に渡って目を引いていた。
ヴィドホルツルは、「素晴らしい締めくくりになったし、チーム全員の努力の証明にもなったと思う」と話した。
オーストリアは計7,093ポイントで、2位のノルウェーに1,462ポイントもの差をつけた。3位はスロベニア、4位がポーランド、5位がドイツ、6位が日本だった。
 
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。