W杯女子ヒンツェンバッハ第1戦 ピンケルニッヒ優勝

作成: 10.02.2023 21:37 / hn

2試合が予定されているワールドカップ女子ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)で2月10日(金)に第1戦が行われ、開催国オーストリアのエヴァ・ピンケルニッヒが優勝した。34歳のピンケルニッヒは、91.5mと89.5mのジャンプで合計254.4ポイントを獲得して、今季オーストリアで行われたワールドカップで3勝目を揚げた。
3.9点差でスロベニアのエマ・クリネッチ(88.5mと87m、計250.5ポイント)が今シーズン6回目の2位入賞となった。3位もスロベニアチームからで、ニカ・プレウツ(86.5mと88m、計248.2ポイント)が初めてのワールドカップ表彰台入りを果たした。

カタリーナ・アルトハウスがドイツ勢トップの4位に入った。ワールドカップ(W杯)としては最小のジャンプ台で行われた今日の試合は接戦となり、アルトハウスはわずか1.7点差で表彰台を逃した。ドイツからはセリーナ・フライタークも7位となりトップテン入りを果たした。

 

ジュニア世界選手権で優勝したばかりのアレクサンドリア・ルーティトとアビゲイル・ストレートのカナダ勢二人は5位と10位となった。

オーストリアのキャラ・クロイツァーは前半戦では3位で表彰台に手が届きそうだったが、最終的に6位に甘んじた。

 

高梨沙羅が8位で日本勢のトップ、丸山希がドイツのアンナ・ループレヒトと同点で11位、伊藤有希が14位、宮嶋林湖が23位に入った。勢籐優花は32位だった。

 

アンナ=オディーヌ・ストロームはファイナルラウンドで6人抜いて9位まで浮上し、ノルウェー勢トップだった。

オーストリア人選手として唯一W杯ポイントを加算できなかったのは22歳のカタリーナ・エルマウアーだったが、本人にとっては初めてのW杯本戦出場を果たし、38位になって自己最高成績を出して上々の日となった。

スロベニアのAjda KosnjekとノルウェーのIngvild Synnoeve Midtskogenも36位と37位で自己ベストを収めた。I

予選の直後に、助走路を準備するためのフライス盤が助走路からブレーキングトラックまで滑り落ちるという予期せぬ事態が発生したが、幸い怪我人も出ず大事には至らなかった。

大会組織委員長のベルンハルト・ツァウナーはこの事故の後に『Krone』の取材を受けて「なにもなくて良かった。500kgもあるフライス盤が滑り出して強い力がかかりケーブルが外れてしまった。不幸な事態が重なって起きた」と話した。

リザルト:W杯女子ヒンツェンバッハ第1戦

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。