W杯ヴィリンゲン男女混合団体戦 ノルウェーが勝利、日本4位
ワールドカップ・ヴィリンゲン大会(ドイツ)で2月3日(金)に男女混合団体戦が行われ、ノルウェーチーム( シリエ・オプセッツ、アンナ=オディーヌ・ストローム、マリウス・リンヴィク、ハウヴォル=エグナー・グランルード)が優勝した。
今日の試合は非常に難しい天候条件となり、2回目はキャンセルされた。2位はオーストリア、3位はドイツ、日本は4位だった。
今日のヴィリンゲンの試合はこの冬ダントツで難しい試合となった。降りしきる雨と強風で、この上なく厳しい気象条件となり、選手と審判団にとっては根比べの様相を呈した。遅延に次ぐ遅延を余儀なくされ、天候も更に悪くなるばかりで、審判団はファーストラウンドだけで試合を終了することに決めた。
勝利したノルウェーチームのシリエ・オプセッツは、「難しい条件の中だったけど、私達はかなり楽しむことができた。全員が強いジャンプを収められて、出場した甲斐があったというもの。団体戦での勝利はとても特別なもので、スキージャンプをやっていて最高の経験の一つと言っても良い」と説明した。
オーストリアのエヴァ・ピンケルニッヒ(2020年にオーストリア、セーフェルドでのトレーニング中に大転倒し負傷した経験を持つ)は、「ドキドキの試合だった。自分達も飛ばされそうなほどだったし、スキー板は倒れないようにしっかり掴んでいなくてはだった。自分の経験から、こういう天候条件の時はちょっとこわい。その時のことを思うと、自分がまだスキージャンプを続けているのはスゴイことだと思う。潜在意識が働く中、この潜在意識を制御してもっともっと思い切ってスピードを出せるように精進している。このジャンプ台ではスピードを出すのに躊躇してしまうと、とても早く着地してしまう。自分にとっての挑戦だと思うし、その挑戦を楽しみにしている」と、話した。
早くも最初のグループで、日本の伊藤有希が154.5mの特大ジャンプを出してセンセーションを巻き起こした。伊藤は記録的な飛距離を出した後、着地できれいに立てず滑ってしのいだ。
最終グループではスロベニアのティミ・ザイツがスキー板の下に突風を受け161.5mという信じられない飛距離を出した。
ザイツが敢えて止めなければ、まだまだ飛距離を伸ばせた感じだった。スキーフライングを得意とするザイツだが、これだけ記録的な飛距離を出すと着地時の圧力が強すぎて、きれいに立って着地するのはとても無理だった。
今日の試合は、ワールドカップ(W杯)史上通算5度目の男女混合団体戦だった。
ヴィリンゲン大会では2月4日(土)に男女ともそれぞれ個人戦が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。