W杯女子ヒンツェンバッハ個人第2戦 クリツナーが優勝
作成: 27.02.2022 16:07
/ hn
クリツナーは2本とも圧倒的な最長ジャンプで最初から最後まで危なげないパフォーマンスを見せたが、マリタ・クラマーは今日一番の目覚ましい追い上げを見せた。
予想外の健闘で3位となったジョゼフィーヌ・パニエは、「今日の結果はこれからに向けて、大きな自信を与えてくれた」と話した。
2月27日(日)、ワールドカップ女子ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)を締めくくる2試合目の個人戦が行われ、スロベニアのニカ・クリツナーが優勝した。クリツナーは、オーストリアのマリタ・クラマーとフランスのジョゼフィーヌ・パニエに大差をつけて勝利を決めた。前日の勝者ウルサ・ボガタイは予選で失格となり(*)、本戦には出場できなかった。
スロベニアのニカ・クリツナーは、今日のワールドカップ(W杯)女子ヒンツェンバッハ大会で今季3勝目を挙げた。昨シーズンにはW杯総合優勝を飾ったクリツナーは、ヒルサイズ90mのヒンツェンバッハ・ノーマルヒルで、2位のマリタ・クラマーに20点以上もの差をつけた。
今日3位に入ったフランスのジョゼフィーヌ・パニエは、初めての表彰台入りを果たした。
クリツナーは今日の勝利で、今季初めて開催された「アルペンクローネ(アルプスの王冠)」初代王者の座も制した。2位・3位はオーストリアのマリタ・クラマー、リサ・エーダーだった。
「自分の勝利を喜んで良いのか、ウルサ(ボガタイ)が今日の予選で失格となったのを悲しむべきなのか、よく分からない気分。今後はこんな失敗がないようにと祈っている。私よりウルサの方がアルペンクローネ(王冠)に値するはず」と、クリツナーは話した。
「自分の勝利を喜んで良いのか、ウルサ(ボガタイ)が今日の予選で失格となったのを悲しむべきなのか、よく分からない気分。今後はこんな失敗がないようにと祈っている。私よりウルサの方がアルペンクローネ(王冠)に値するはず」と、クリツナーは話した。
クリツナーは2本とも圧倒的な最長ジャンプで最初から最後まで危なげないパフォーマンスを見せたが、マリタ・クラマーは今日一番の目覚ましい追い上げを見せた。
クラマーの1回目は伸び切らず10位につけていたが、2本目は素晴らしいジャンプを決めて2位まで浮上した。
「1本目のジャンプが終わった時点では、表彰台に上がるのはもう無理だと思っていた。だからこそ、今日の2位という結果が余計嬉しい」と、インタビューに答えた。
今日の2位入賞でクラマーはW杯総合優勝に近づく大きな一歩を進めた。ウルサ・ボガタイが失格となり、カタリーナ・アルトハウス(ドイツ)が新型コロナウィルス感染で欠場したこともあり、総合首位のクラマー(995ポイント)と総合2位に浮上したニカ・クリツナー(741ポイント)との差は254点、ウルサ・ボガタイ(701ポイント)とは294点差となった。カタリーナ・アルトハウスは698ポイントで総合4位に続いている。
予想外の健闘で3位となったジョゼフィーヌ・パニエは、「今日の結果はこれからに向けて、大きな自信を与えてくれた」と話した。
スウェーデンのフリーダ・ヴェストマンは土曜の個人第1戦と同じく4位となった。
ロシアのソフィア・チコノワが5位、スロベニアのスペラ・ロゲリが6位、オーストリアのリサ・エーダーが7位、カナダのアビゲイル・ストレートはトップ8を締めくくった。
ドイツ勢のトップはアンナ・ループレヒトで19位だった。
日本チームからは、伊藤有希が10位でトップテン入りとなり、勢藤優花が15位、岩渕香里が21位に入った。岩佐明香(はるか)は32位で、上位30人による2回目に進めなかった。
スキージャンプ女子W杯は、RAW AIRノルウェーツアーの開幕戦となる来週末のリレハンメル大会へと続く。
*ウルサ・ボガタイの失格理由:
*ウルサ・ボガタイの失格理由:
ボガタイは、コーチがゴーサインを出した後にスタートしたが、スタートバーはまだ黄色信号を示していたため、失格となった。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。