W杯女子ヒンツェンバッハ個人第1戦 スロベニアが1・2位

作成: 26.02.2022 15:32 / hn

2月26日(土)、ワールドカップ女子ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)で個人戦が開催され、五輪金メダル2冠のウルサ・ボガタイ(スロベニア)が優勝した。ヒンツェンバッハのノーマルヒル(ヒルサイズ90m)で27歳のボガタイは、同じくスロベニアのニカ・クリツナーを2位に抑えた。オーストリアのリサ・エーダーは驚きの活躍で3位となり、初めてのワールドカップ表彰台入りを飾った。

今日の勝利はボガタイにとって、初のワールドカップ(W杯)優勝だった。2本とも最長飛距離を出したボガタイは22点差で圧勝を祝った。

 

このままボガタイの好調が続けば、W杯女子個人総合で首位につけているマリタ・クラマー(オーストリア)を脅かすことになるかも知れない。
今日は5位に甘んじたクラマーは、今日の試合が終わった時点で総合915ポイントとなっており、総合2位のウルサ・ボガタイ(701ポイント)との差は214点となっている。総合3位にはカタリーナ・アルトハウス(ドイツ)が698ポイントで続いている。

試合後にクラマーは、「本当に残念」と悔しがり、「もちろん表彰台入りできたら良かったけど、上手くいかなかったジャンプで5位になれたなら、それでも今日は満足と言って良いと思う」と、インタビューに答えた。

リサ・エーダーは、「ホームでの試合で表彰台に上がれるなんて、夢にも思っていなかった。私達が先週受けたトレーニングは本当に素晴らしかった。先週のようなジャンプはこれまでの人生で出せたことがなかった。今日の成績で、もの凄く自信がついた。明日も全力で臨みたいと思っている」と、意欲を見せた。

 

フリーダ・ヴェストマン 世界トップの仲間入り
スウェーデンのフリーダ・ヴェストマン(20歳)は、ヒンツェンバッハにて世界トップクラス級の成績を収めた。元スキーフライング世界王者のロアル・ヨケルソイの指導をノルウェーのトロンハイムにて受けているヴェストマンは、今日は自己最高の4位入賞を果たした。

 

北京オリンピックの混合団体戦で銅メダルを獲得したカナダのアビゲイル・ストレートは、今日の1本目では3位につけていたが、最終的に9位となった。それでもこれまでの最高成績が13位だったストレートにとっては、自己ベストとなり、喜ぶべき結果となった。

 

ドイツ勢のトップは19位のルイザ・ゴアリッヒだった。セリーナ・フライタークは22位、アンナ・ループレヒトは25位だった。カタリーナ・アルトハウスとユリアーネ・サイファートは、新型コロナウィルス陽性となり、今大会には参戦していない。

 

日本チームからは、伊藤有希が6位、勢藤優花が16位に入った。岩佐明香(はるか)と岩渕香里は34・35位に並んだ。

 

W杯女子ヒンツェンバッハ大会では、2月27日(日)13:40(日本時間21:40)からもう1試合、個人戦が予定されている。

 

 

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。