クラマーがブルーバード2連勝 高梨3位
3月21日(日)、ジャンプ女子「ブルーバード・ロシアツアー」の第2戦がニジニ=タギルで開催され、オーストリアのマリタ・クラマーが連勝を飾った。20日(土)の第1戦でも優勝した19歳のクラマーは、今日も10.8点もの差をつけてニカ・クリツナー(スロベニア)を2位に、高梨沙羅を3位に抑えて勝利を決めた。
クラマーは、「今はジャンプが本当にうまくいってとても満足している。今日の試合では、また表彰台に上がることが目標だったから、それを達成することができた。今度のチャイコフスキー大会も楽しみにしている」と、話した。
ブルーバードツアーの個人戦4試合のうちの前半2試合が終わった現時点で、クラマーは21.1点差でブルーバード総合首位につけている。高梨沙羅が2位、ニカ・クリツナーが3位に続いている。
今日の4位はオーストリアのベテラン、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツだった。
本日の試合で一番驚きの活躍を見せた丸山希が5位に入った。丸山にとっては自己最高成績となった。
伊藤有希は9位、勢籐優花は25位、岩渕香里は30位だった。
ノルウェーはマーレン・ルンビュが欠場しているが、シルイェ・オプセッツとテア=ミンヤン・ビョセッツが6位と8位となり、優秀なチーム成績を収めた。
ドイツのカタリーナ・アルトハウスが7位、アンナ・ループレヒトも健闘の10位となった。
2019年ブルーバードツアーで総合優勝を飾ったユリアーネ・サイファート(ドイツ)は今日も17位となり、ブルーバード総合でも17位につけている。首位のクラマーとサイファートとの差は95.5ポイントとなっている。
目が離せない総合優勝争い
ワールドカップ総合成績では、今日2位だったニカ・クリツナーが首位に浮上した。クリツナーは751ポイント、総合2位となった高梨沙羅(今日の3位)は746ポイント、3位のクラマーは660点となっている。
残すところあと2試合となった今、通常であればクリツナーか高梨のどちらかが総合優勝を掴むことになる。しかしマリタ・クラマーにも理論的には総合優勝のチャンスは残されており、絶好調のクラマーは上位の二人にプレッシャーをかけている。
ブルーバードツアーの3試合目は次の金曜(3月26日)の13:00(日本時間21:00)から開催される予定だ(ブルーバードツアー大会日程)。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。