ザコパネ第2戦 グラネルードV 佐藤慧一8位・小林陵侑9位
ハルヴォア=エグナー・グラネルード(ノルウェー)は、今シーズンのワールドカップ総合優勝という目標に近づく大きな一歩を進めた。
2月14日(日)に行われたワールドカップ男子ザコパネ大会(ポーランド)第2戦で、グラネルードはスロベニアのアンツェ・ラニセクと同胞のロバート・ヨハンソンを抑えて優勝した。
14日(日)のザコパネ第2戦で優勝を飾ったハルヴォア=エグナー・グラネルードは、ワールドカップ(W杯)総合優勝へと更なる駒を進めた。
グラネルードにとって今季、そして通算W杯11勝目となり、ノルウェーのスキージャンパーで唯一の記録保持者であったロアル・ヨケルソイの通算11勝に並んだ。
「今日良いジャンプができて、ものすごく嬉しい。このジャンプ台だといくつか上手くいかないことがあって、昨日のファイナルラウンドでもそれが出てしまった。大変だったからこそ、成功した時の気分はものすごく良い」と、今季ダントツの強さで独走しているグラネルードは話した。
4週間前に行われたザコパネ大会でも2位と3位になったアンツェ・ラニセクとロバート・ヨハンソンが、今日も2位と3位につけた。
W杯初優勝はまたお預けとなったラニセクは、「昨日もそうだったが、今日もかなりの接戦だった。初優勝のためにものすごく頑張っているけど、ハルヴォア(グラネルード)はとにかく強すぎる。僕達は彼に勝つために全力を尽くしている。もしかしたら世界選手権では彼を超えることができるかもしれない。そうなったら完璧なんだけど。でもその前にはまだ時間があるから、落ち着いていられるようにしたいし、自分のテクニックに集中したいと思っている」、と話した。
ロバート・ヨハンソンは今日も3位になって、現在の好調さを再度証明した。
ヨハンソンは、「3位入賞という成績に満足している。1本目ではミスをしてしまってタイミングを少し逃してしまった。そうなると僕のジャンプはちゃんと機能しなくなってしまう。でも2本目はずっとよくできて、ここザコパネの週末を申し分なく締めくくることができた」と、インタビューに答えた。
ヨハンソンに僅差で続いたのは、同じくノルウェーのマリウス・リンドヴィクだった。
ノルウェー勢は、ダニエル=アンドレ・タンデが7位、ヨハン=アンドレ・フォアファングが11位と、他にも二人の選手が上位につけて、圧倒的な団体成績を収めた。
オーストリアのシュテファン・クラフトは5位となり、復調傾向であることを再度見せた。ダニエル・フーバーは10位だった。
開催国ポーランドのトップは、ダヴィド・クバツキーで6位だった。
日本の佐藤慧一は8位、前日優勝を飾った小林陵侑は9位だった。
中村直幹は18位、佐藤幸椰は32位だった。
ドイツチームにとっては、またもや思うような成績にならなかった。マルクス・アイゼンビッヒラーがドイツ勢トップで12位、カール・ガイガーは22位、マーティン・ハマンは24位、ピウス・パシュケは30位となった。
W杯総合成績では、ハルヴォア=エグナー・グラネルードが1,542ポイントで圧倒的な首位、続くマルクス・アイゼンビッヒラーは1,017ポイント、カミル・ストッフ(ポーランド)が864ポイントで3位となっている。
ワールドカップは来週末に男女合同で開催されるルーマニア・ルシュノフ大会へと続く。
ジャンプ男子は、ミックスチーム戦と個人戦が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。