W杯女子ヒンツェンバッハ第1戦 スロベニア1・2位独占、高梨スーツで失格に

作成: 05.02.2021 16:13 / sk

3試合が予定されているスキージャンプ・ワールドカップ女子ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)で、2月5日(金)、第1戦が行われスロベニアのニカ・クリツナー(20歳)が優勝した。2位は同じくスロベニアのエマ・クリネッチ、3位はノルウェーのアイリン=マリア・クヴァンダルだった。

理想的な天候条件の下、クリツナーはヒンツェンバッハのジャンプ台(ヒルサイズ90m)で、71試合目の参戦にして初のワールドカップ(W杯)優勝を遂げた。
クリツナーは、「このジャンプ台がとても好き。今日は2本ともすごく良いジャンプを揃えることができた。私達のチームは今ものすごく好調。今日はエマ(クリネッチ)と一緒に表彰台に上がることができて、特別貴重な体験になった。初のワールドカップ優勝が果たせてものすごく嬉しい」と、喜びを伝えた。


エマ・クリネッチは1本目では、1.2点の僅差ながらトップにつけていた。しかし、ファイナルラウンドではチームメイトのクリツナー(89m、90.5m、計237.4ポイント)がわずかに上回った。
クリネッチは、「私達にとって素晴らしい一日になった。ニカ(クリツナー)は今日、本当に勝つべくして勝った。心からおめでとうと言いたい。今日の一日を終えて満足しているし嬉しい。私達は引き続き頑張っていくつもり」と、話した。


ノルウェーのアイリン=マリア・クヴァンダルは、2週間前のリュブノ戦で驚きのW杯初優勝を飾り、先週のティティゼー=ノイシュタット大会では転倒したが怪我はなく、今日の試合では3位となった。
クヴァンダルは、「今日の自分の成績に満足している。まだ改善すべきところが沢山ある。それでも基本的には満足している」と、語った。

 

オリンピック金メダリストのマーレン・ルンビュ(ノルウェー)にとっては、とても満足行く結果とは言えなかった。

昨シーズンはW杯総合優勝を飾ったルンビュだが、この冬は思ったように進んでいない。ルンビュのスキーを含む荷物がヒンツェンバッハの予選が始まるまでに届かなかった。そのためルンビュは参加を辞退するしかなかった。

しかし、ルンビュの荷物と試合に必要な用具は今日中に届くことになっており、6日(土)の試合には参戦できる見込みだ。
他のノルウェー人選手3人も同じ運命を共有したが、他の選手から借りたスキーで出場することができた。


現在W杯総合首位のマリタ・クラマー(オーストリア)は4位、ロシアのイリーナ・アワクモワは2年ぶりの最高成績となる5位入賞を果たした。

 

ドイツ勢は、カリーナ・フォクトを除く全員が満足いく結果を収められなかった。カリーナ・フォクトは怪我による長い欠場を経てカムバックを果たし、今日は11位と上々の成績となり、確実に上位への道を戻りつつある。ドイツチームの今日の2番手は。上位を狙っていたカタリーナ・アルトハウスだったが12位に終わった。アルトハウスは引き続きベストフォームを模索中だ。

 

日本チームからは、丸山希が14位、勢籐優花が21位に入り、岩渕香里は31位だった。
伊藤有希は予選の時点でスーツが規定外とされ失格となり、高梨沙羅は本戦で同じくスーツが規定違反で失格となった。

 

W杯女子ヒンツェンバッハ大会の第2戦は、2月6日(土)12:45(日本時間20:45)から開催される予定となっている。

 

リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。