現在フィンランドのラハティで開催中のFISノルディックスキー世界選手権で、2月28日(火)の晩、ヒルサイズ130のラージヒルで2回目の公式練習が行なわれた。ラージヒル個人戦は3月2日(木)に予定されている。
全3回のトレーニングラウンドが行なわれた中、最初の2回では特にノルウェー勢が好調さを見せた。アンダース・スティエルネンが1回目の最長である127mを出した。2位には同じくノルウェーのアンダース・ファンネメルが124mで続いた。マチェイ・コット(ポーランド)は119.5mで3位になった。
新しく世界選手権ノーマルヒル戦の王者となったシュテファン・クラフト(オーストリア)は115.5mで4位だった。クラフトの同胞、マルクス・シフナー(124.5m)と、ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファング(29m)も飛距離をかなり伸ばしたが、この二人は助走距離をもっと長く取っていた。
2回目でもアンダース・スティエルネンが129.5mの最長ジャンプを見せて、好成績を裏付けた。その後に最も上手く付いていったのは、やはりノルウェーのアンダース・ファンネメル(129m)とヨハン=アンドレ・フォアファング(128.5m)だった。フォアファングは26日(日)の混合団体には、急な不調を訴えて参戦することができなかったが、今はだいぶ良くなったようだ。
そのトップ3に続いたのは、オーストリアのミヒャエル・ハイボック(121.5m)とポーランドのピオトル・ジーラ(125m)だった。
その後、最終の3回目ではシュテファン・クラフトが、今日全体の最長ジャンプを131.5mまで伸ばした。ピオトル・ジーラが128mで続き、ポーランド勢トップの出来を見せた。3位には126mを飛んだロバート・ヨハンソンが入り、ノルウェーチームから更にもう一人、納得の好成績を示した。
アンドレアス・コフラー(オーストリア、121.5m)、マチェイ・コット(ポーランド、124.5m)、ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー、121.5m)も、最終ラウンドでそれぞれ一番良いジャンプを収めた。
ドーメン、早期帰国
スロベニアのドーメン・プレウツは、今日の1回目だけを飛んだが76mしか出せず、彼にとって今回の世界選手権は早くも終了となった。ヘッドコーチのゴラン・ヤヌスは、17歳のドーメンがこのフィンランド遠征中に一度も調子を掴むことができなかったため、自国でのトレーニングに切り替えるべきだとの決断をした。
今季から採用されて、3月10日にオスロで開幕予定のノルウェーツアー「RAW AIR」に、新星ドーメンが参加することになるかは、まだ決定していない。
カミル・シュトッホ(ポーランド)は、27日(月)の初回公式練習でトップの成績を見せていたが、29日(水)の晩に行なわれる予選を前にして、アンドレアス・ヴェリンガー(独)、マルクス・アイゼンビッヒラー(独)、ペーター・プレウツ(スロベニア)と同様に、今日の練習には参加しなかった。
シュリレンツァウアーの代わりにシフナーが参戦
オーストリアチームからは、ノーマルヒル戦ではシュリレンツァウアーが参戦したが、ラージヒルではマルクス・シフナーが代わりに参戦することになった。これで24歳のシフナーは、大イベントに参戦するチャンスを初めて得たことになる。
ノルウェーチームでは、アンダース・ファンネメルが予選参加の枠をもらい、ノーマルヒル戦で16位だったロバート・ヨハンソンは今回は見ているだけとなる。
ドイツチームは変更なしだが、スロベニアチームは、ユーリ・テペシュとアンツェ・ラニセクが、ドーメン・プレウツとツェネ・プレウツの代わりに参戦することになる。
※注)大会日程は現地時間です。