W杯女子蔵王第1戦 ピンケルニッヒが優勝、高梨2位
1月17日(金)ワールドカップ女子蔵王大会の個人第1戦が行われ、オーストリアのエヴァ・ピンケルニッヒが5日のうちに2勝目となる勝利を挙げた。ピンケルニッヒは、97.5mと95.5m(合計232.3ポイント)のジャンプで、高梨沙羅(92.5mと91.5m、計215ポイント)を2位に、キャラ・ホルツル(オーストリア、90.5mと92.5m、計212.6ポイント)を3位に抑えて快勝を決めた。
31歳のエヴァ・ピンケルニッヒにとっては、先週末の札幌戦での初優勝に続き、これでワールドカップ(W杯)通算2勝目となった。
オーストリアチームからは、キャラ・ホルツルとマリタ・クラーマーも3位と4位に並び、圧倒的な強さを見せた。
今日のピンケルニッヒの成功で、オーストリア女子ジャンパーが4試合連続で優勝を飾ったことになる。キャラ・ホルツルがクリンゲンタール戦で優勝し、札幌大会では第1戦でマリタ・クラーマーが、そして第2戦ではエヴァ・ピンケルニッヒが初優勝を飾った。
高梨沙羅は2位入賞で、今季の自己最高成績となった。W杯通算56勝という最多優勝記録保持者の高梨は、調子を取り戻している様子だ。
現在W杯総合得点で首位につけているノルウェーのマーレン・ルンビュは、なんとか総合首位の座を守ったものの、前日同様、ヒルサイズ102mの蔵王のジャンプ台に苦戦しているようだ。
ルンビュは今日は最終的に5位に甘んじたが、特に2本目は良いジャンプとなり、日曜に開催される個人第2戦での活躍に期待が高まる。
明日、1月18日(土)には団体戦が予定されている。
6位と7位にはスロベニアのニカ・クリツナーとエマ・クリネッチが並んだ。
ドイツ勢のトップだったカタリーナ・アルトハウスは8位だった。
土曜の団体戦では優勝候補と見られるのは何と言ってもオーストリアだろう。ヘッドコーチのハリー・ロードラウアー率いるオーストリアチームが、もし団体戦で快勝を決めなかったらそれは驚きの結果となる。この冬好調のエヴァ・ピンケルニッヒとキャラ・ホルツル、そしてマリタ・クラーマー、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツの4人がオーストリアから参戦する。
蔵王大会の団体戦は、1月18日(土)9:00(日本時間17:00)から開催される予定となっている。
全リザルト:1月17日(金)蔵王個人第1戦
スタートリスト:1月18日(土)蔵王団体戦
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。