ヴィスワ個人戦 ザイツがグランプリ初優勝
2019年の国際スキー連盟(FIS)グランプリ最初の個人戦が7月21日(日)にポーランド・ヴィスワで開催され、スロベニアのティミ・ザイツが133.5mと128.5m(277.9ポイント)のジャンプで優勝した。2位はポーランドのダヴィド・クバツキー(271.3ポイント)、3位はロシアのイエフゲニー・クリモフ(266.8ポイント)だった。ドイツ勢のトップだったマルクス・アイゼンビッヒラーは、僅差ながら4位に甘んじなくてはならなかった。
2019年夏最初の個人戦で、スロベニアの19歳、ティミ・ザイツがグランプリ初優勝を祝った。スロベニア期待の若手ザイツは既に昨冬、ワールドカップでの初優勝を果たしていたが、これでやっとグランプリでも1勝を収めることができた。
これまで、夏のグランプリでザイツが挙げた最高成績は2018年クルシュベル大会(フランス)での4位だった。リュブノ・スキークラブ所属のザイツは、今週末ヒルサイズ134mのヴィスワ・ジャンプ台で開催された大会では、最初から納得の出来を見せており、日曜には勝つべくして勝った。
昨冬ワールドカップ総合優勝を飾った小林陵侑が不在の中(小林は2019年グランプリには白馬大会から参加予定)、ポーランドのダヴィド・クバツキーが2位に入り、沢山集まった自国のファンは大喜びだった。これでクバツキーは、ヴィスワで10回表彰台に上がったことになる(団体戦7回、個人戦3回)。
3位に入賞したのはロシアのイエフゲニー・クリモフだった。クリモフは昨冬この地で、ワールドカップ初優勝を飾った。
マルクス・アイゼンビッヒラーは強いパフォーマンスを見せ、クリモフにわずか4.7ポイント差で4位となった。ドイツチームからは、他にカール・ガイガーも6位に入って、ドイツのトップジャンパーは上々の成績を収めた。しかし、上位10人は僅差の闘いで、アイゼンビッヒラーは5位となったピヨトル・ジーラに0.1点差で迫られていた。
2019年FISグランプリは、来週末のドイツ・ヒンターツァーテン大会へと続く。ヒンターツァーテン大会では3試合(女子・男子個人戦、ミックスチーム戦)が予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。