W杯女子リュブノ大会第1戦 ルンドビーが優勝
2月11日(土)、FISスキージャンプ・ワールドカップ女子リュブノ大会(スロベニア)の第1戦が行なわれ、マーレン・ルンドビー(ノルウェー)が優勝した。ルンドビーは92.5mと95m、計256.7ポイントで今季4勝目を挙げた。2位はオーストリアのダニエラ・イラシュコ=シュトルツ、3位はドイツのカタリーナ・アルトハウスだった。
高梨と伊藤はリュブノに参戦せず
ワールドカップ(W杯)女子総合トップの高梨沙羅と伊藤有希は、リュブノ大会には参戦せず、次の平昌(韓国)大会と2週間後の世界選手権に向けて自国でトレーニングを行うことになった。
ルンドビーは試合後のインタビューで、「優勝することができてとても嬉しい。会場の雰囲気は素晴らしくて、お客さんのおかげで私は少なくとも5mは飛距離を伸ばすことができたと思う」と話した。
大入りのスロベニア大会
7千人もの観客を前にダニエラ・イラシュコ=シュトルツは優勝をかけてルンドビーとの熾烈な戦いを見せた。イラシュコは90mと94.5m、251.1ポイントで、最終的に2位になった。
イラシュコ=シュトルツは、「ここで飛ぶのは本当に素晴らしかった。W杯の試合で、ここが一番観客が集まる。勝つために全力を尽くしたけれど、今日はマーレンの方がうまかった」と話した。
カタリーナ・アルトハウスは89.5mと92m(245.6ポイント)で3位に入った。アルトハウスは、「今日は本当に楽しくできたし、この結果を出せて嬉しい。私達は世界選手権に向けて、とても良い方向に向かっている」と話した。
表彰台をめぐるドイツ勢の戦い
カリーナ・フォクト(独)は、ファーストラウンドではアルトハウスと同点で3位についていたが、89.5mと92.5mのジャンプで最後はわずか0.6ポイントの差で表彰台を逃した。
地元のエマ・クリネッチは241.1ポイントで5位に入りスロベニア勢のトップだった。オーストリアからは、他にジャックリーン・ザイフリーツベルガーが240.2ポイントで6位、キャラ・ホルツルが9位に入り優秀なチーム成績を収めた。
マルシーナ、表彰台に届かず
世界ジュニアの女王、マヌエラ・マルシーナ(伊)は、表彰台にも手が届きそうだったものの、ファイナルラウンドで着地に失敗して7位になった。
スヴェニャ・ヴュルトは8位で、トップ10に3人目のドイツ人選手となった。マヤ・ヴティッチは10位、今季自己最高成績を出したユリア・キッカネン(フィンランド)が11位に続いた。ニタ・イングルンドはアメリカ勢トップの12位、スロベニアのスペラ・ロゲリは13位、エレナ・ルンガルディア(伊)が14位、ラモーナ・シュトラウプ(独)が15位に続いた。
フランス勢トップだったレア・ルマーレが16位、日本から唯一リュブノに参戦した岩渕香里は20位に入った。
アヴァクモヴァ負傷、バラニコヴァがロシア勢トップ
ロシアのアナスタシヤ・バラニコヴァは岩渕と同点で20位だった。チームメイトのイリーナ・アヴァクモヴァは先週末のヒンツェンバッハ大会で転倒し、肋骨を骨折しリュブノ戦には参戦できなかったため、今日はバラニコヴァがロシア勢のトップだった。
W杯女子リュブノ大会第2試合は、2月12日(日)11:45(日本時間19:45)から予選、13:00(日本寺時間21:00)からは本戦が行なわれる予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。