マルチェイ・コット、地元で優勝
ポーランドのマルチェイ・コットはクルシュベルでのグランプリ開幕戦で優勝したが、ヴィスワでの個人第2戦でも勝った。コットは133.5mと127mのジャンプでノルウェーのアンダース・ファンネメル、ドイツのアンドレアス・ウェリンガーをおさえて勝利した。
団体戦で振るわなかったポーランドチームではあったが、コットは個人戦では地元の多くのファンの期待を裏切らなかった。約4000人が暑い中、一目ジャンプを見ようと集まったがコットはその人たちを難しい風の状況の中でも素晴らしいパフォーマンスを披露することができた。
コット: 「素晴らしい大会だった」
„団体戦で期待していた成績をだせなかったので、今日は本当に良い大会になった。今日は2本良いジャンプが出来た。今日はトップ選手がほぼ全員参戦していたので、ここで勝てたことはクルシュベル大会で優勝したことより自分にとって意味が大きい。リーダーのイエロービブはやる気にさせてくれるが、本当に大切なのは冬シーズン。」と試合後に話した。
ファンネメル: 「夏シーズンの良いスタートになった」
団体戦では2本の素晴らしいジャンプを見せ、ベスト選手だったアンダース・ファンネメルは個人戦では2位に終わってしまった。131.5と126.5mで245.7ポイントをスコアして2位には届いたものの、コットを追い込むことは出来なかった。しかしながらファンネメルは満足げに、「昨日の方がジャンプは良かったが、今日もそれなりに良かったし、結果に満足している。夏の良いスタートになった。クルシュベルでも調子がいいところを見せていたので、マルチェイがここでも強いだろうとは思っていた。」と語った。
ウェリンガー:「このままの感じで行けることをのぞむ」
3位にはアンドレアス・ウェリンガーで126と125m、241.8ポイントで、4位、5位のペーター・プレウツとロベルト・クラニエッツに僅差で競り勝ち、表彰台に上った。「ヴィスワではジャンプ台と相性がいいのか、いつも良いジャンプが出来る。今日はやろうとしたことが全て上手くいった。次のヒンターツァーテンも大いに期待している。」と話した。
日本の作山憲斗と小林潤志郎の2選手がかろうじてファイナルに残り、それぞれ24位と29位。原田、伊藤、小林はファイナルに残ることが出来なかった。
コット、グランプリ総合リーダー
ここでの優勝で、コットはさらに2位以下との差を付け已然トップ。チームメイトのカミル・シュトッホが106点で2位。3位にオーストリアのシュテファン・クラフトが100点でつづく。
次の大会は7月30日にドイツのヒンターツァーテンで行われる。