W杯プラニツァ大会個人第1戦 スロベニアが1位・2位独占

作成: 20.03.2015 18:39 / sk

ワールドカップ・プラニツァ大会(スロベニア)のスキーフライング個人戦、第1試合が3/20(金)に行われ、ペーター・プレウツ(スロベニア)が優勝した。

プレウツは1本目で史上3番目のスキーフライング飛距離となった248.5mを出し、ファイナルでは233.0mで合計478.5ポイントをマークした。ファイナルラウンドでプレウツのジャンプには審判5人全員が20点満点をつけた。

プレウツは試合後のインタビューで、「1本目は厳しかったけど、完璧だった。今日は全てが素晴らしくうまくいったし、ここで勝つことができて最高!」と喜びを伝えた。
ユーリ・テペシュ(スロベニア)も223.0mと233.0mの大ジャンプで計461.9ポイントを獲得して2位につき、このモンスター・フライングヒルでの地元ファンのお祭り気分を更に盛り上げた。
テペシュは、「1本目の後、自分に少し腹が立っていた。でもその気持ちを2本目にぶつけていけるようにした。そしてこの結果を出すことができて、もちろん満足している。」と話した。


クラフト、僅差でテペシュに及ばず
今季ジャンプ週間の覇者であるシュテファン・クラフト(オーストリア)は、240.0mと238.5mで、わずか0.1点足らず3位におさまった。
クラフトは、「今日はスキーフライングをするのに素晴らしい日だった。とても楽しかったし、僕のジャンプはすごくすごく良かった。この(改修・拡大された)フライングヒルはパーフェクトで、変えたいと思う所が一つもない。あと2日間、素晴らしい日になることを願っている。」とインタビューに答えた。
4位のセヴェリン・フロインド(独)は223.0mと230.5m、計447.7ポイントで、ワールドカップ(W杯)総合首位の座は守ったものの、総合2位についているペーター・プレウツとの差はかなり縮まった。


葛西、強い5位
葛西紀明は217.0mと229.5mのジャンプで、7点差の5位だった。
世界選手権ノーマルヒルの王者となったルネ・ヴェルタ(ノルウェー)は、今シーズンの最後から2番目の個人戦では436.6ポイントで6位に入った。その7.2点差でミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は7位だった。
ソチ五輪金メダル2冠のカミル・シュトッホ(ポーランド)は414.9ポイントで8位、世界ジュニア選手権の王者ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は410.5ポイントで9位に続いた。
前日の予選でトップだったアンゼ・セメニツ(スロベニア)が407.8ポイントで健闘の10位に入り、W杯自己最高成績を収めた。


プラニツァ体勢のクラニエツ
ロベルト・クラニエツも11位に入り、スロベニアの素晴らしいチーム成績に貢献した。
グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)とリヒャルト・フライターク(独)が12位と13位に続き、マヌエル・フェットナー(オーストリア)はケネス・ガングネス(ノルウェー)の前の15位に入った。17位だったクレメンス・ムランカは、ポーランド勢でカミル・シュトッホ以外に唯一W杯ポイントを獲得することができた選手だった。今年2月に新世界記録を立てたアンダース・ファンネメル(ノルウェー)は今日は18位に終わった。フィンランドのヤンネ・アホネンとヤルコ・メエッテーは23位と28位、ヴァンサン・デスコンブ=セボアは(仏)は24位だった。
チェコの3人、ヤーン・マトゥラ、ロマン・コウデルカ、アントニン・ハイエクはそれぞれ27位、29位、30位だった。

最終戦5位以上ならフロインドが総合優勝
W杯総合優勝を巡る戦いでは、3/22(日)の最終戦で本物の対決が見られることになる。
現在首位のセヴェリン・フロインドと2位のペーター・プレウツの差は、44点に縮まった。それでも、もしフロインドが最低でも5位になれば、クリスタルの優勝トロフィーは彼のものとなる。
シュテファン・クラフトも総合3位の座は確実となった。
面白くなりそうなのは、4位から7位決定戦で、現在アンダース・ファンネメル、ミヒャエル・ハイボック、ロマン・コウデルカ、葛西紀明の4人の間のポイントはわずか32点差となっている。
ルネ・ヴェルタ、カミル・シュトッホ、グレゴア・シュリレンツァウアーは8位から10位のどれかにつくことになる。


国別対抗、引き続き独が首位
ネイションズカップでは、ノルウェーチームが今日ドイツに30点追い上げをかけたものの、ドイツが引き続き5318ポイントで首位に立っており、2位のノルウェーには比較的余裕の246点差をつけている。


3/21(土)10:00(日本時間18:00)からは、今シーズン最後の団体戦が行われ、3/22(日)の同じ時刻には個人戦の最終戦が続く予定となっている。

 

リザルト:W杯男子プラニツァ・3/20

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。