W杯プラニツァ大会 初日はスロベニアが予選トップ
ワールドカップ男子プラニツァ大会(スロベニア)で、スキーフライング個人第1戦の予選が3/19(木)に行われ、アンゼ・セミニツ(スロベニア)が予想外の健闘でトップだった。コンチネンタルカップ総合勝者のセミニツは、今日は225.0mで190.4ポイントをマークした。
予選2位にはミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が226.5m、187.0ポイントで入った。カミル・シュトッホ(ポーランド)は、217.0mの飛距離で184.4ポイント獲得となり3位だった。その1.9点差で同じくポーランドのピオトル・ジーラが218.5mで4位に続いた。 リヒャルト・フライタークは223.5m、181.6ポイントで5位に入り、ドイツ勢トップだった。
ガングネスとハイエクが好調
ノルウェーのケネス・ガングネスが216.5m、179.2ポイントで6位につき好調さを見せた。アントニン・ハイエク(チェコ)も178.4ポイントで大健闘の7位につき、8位のトーマス・ナグリッチ(スロベニア)に1.5点差をつけた。
元スキーフライング世界王者のグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)は、174.5ポイントで9位、伊東大貴は171.0ポイントで10位に入った。
開催国スロベニアからはロベルト・クラニエツも11位で本戦出場を決めた。
シュテファン・ライエ(独)が12位、ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)が13位で得意のフライングを見せ、竹内択とマヌエル・フェットナー(オーストリア)が14位、15位と続いた。
ロマン・コウデルカ(チェコ)とヤルコ・メエッテー(フィンランド)は同点で16位、18位がヤーン・マトゥラ(チェコ)、19位がヤンネ・アホネン(フィンランド)だった。
伊、露、ブルガリアも本戦へ
ダヴィデ・ブレサドラ(伊)が21位、ミハイル・マクシーモチキン(露)が24位、ヴラディミール・ツォグラフスキー(ブルガリア)も30位で本戦進出を果たした。
プレウツが最長飛距離
今日の最長飛距離を出したのは予選免除組として飛んだペーター・プレウツ(スロベニア)で、改修・拡大されたこのスロベニアのモンスターフライングヒルで初のバッケンレコード238.5mを打ち立てた。
フライング戦を得意とする葛西紀明とセヴェリン・フロインド(独)の両者が今日の予選に参加しなかった中、ユーリ・テペシュ(スロベニア)は233.5mの快ジャンプで自信をつけ、今季ジャンプ週間の覇者シュテファン・クラフト(オーストリア)も237.5mと飛距離を伸ばした。
今季スキージャンプ・ワールドカップの最終章となるプラニツァ大会、個人第1戦は、3月20日(金)15:15(日本時間23:15)から行われる予定だ。
セヴェリン・フロインドはこの試合でW杯総合優勝を確実にすることができる。まだ総合優勝の大トロフィーを狙えるのは、フロインドの他にはペーター・プレウツだけとなっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。