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W杯男子ラハティ団体戦 ドイツが優勝

作成: 03.03.2018 19:22 / sk
1
Deutschland
1124.5
2
Polen
1113.2
3
Norwegen
1082.6

3月3日(土)の夜に行なわれたワールドカップ男子ラハティ大会(フィンランド)団体戦は、壮大な平昌オリンピックを終え、再びワールドカップに戻るのにもってこいの試合となった。マイナス12度の引き続き厳しい寒さではあったが良好な風のコンディションとなり、ドイツチームはカール・ガイガー、マルクス・アイゼンビッヒラー、リヒャルト・フライターク、アンドレアス・ヴェリンガーの4人で計1,124.5ポイントを獲得して堂々の優勝を決めた。2位はポーランド(マチェイ・コット、シュテファン・フーラ、ダヴィド・クバツキー、カミル・シュトッホ、計1,113.2ポイント)、3位は平昌五輪団体戦で金を獲ったノルウェー(アンドレアス・スティエルネン、ダニエル=アンドレ・タンデ、ヨハン=アンドレ・フォアファング、ロバート・ヨハンソン、計1,082.6ポイント)だった。

ヘッドコーチのヴェルナー・シュスター率いるドイツチームにとっては2017年のザコパネ戦以来の勝利となり、団体戦連続8試合で優勝できなかった流れを止めることができた。

ドイツチームは危なげな局面を一度も迎えることなく、印象的な勝利を飾った。1番手のカール・ガイガーと2番手に飛んだマルクス・アイゼンビッヒラーが余裕の差をつけており、リヒャルト・フライタークと五輪金メダリストのアンドレアス・ヴェリンガーもその差を見事に守った。

カール・ガイガーはドイツチームを代表して、「今日はドイツチーム全体にとって本当に良い試合となった。全員が各自の最高のジャンプを示すことができた。僕達にとって、この冬初めての勝利だから嬉しいし満足している。オリンピックでの試合が終わってから全然ジャンプしていなかったから、昨日の最初のジャンプは厳しかった。みんなが好ジャンプの感覚を取り戻さなくてはだった」と説明した。

平昌のラージヒル戦で金メダルに輝いたカミル・シュトッホを擁するポーランドチームは、団体としての強さを再び発揮した。
マチェイ・コットは、「今日は素晴らしい試合だった。ファンの人たちや観客にとってもね。レベルが高くて、大ジャンプも沢山見ることができた。2位入賞はすごいことだし、表彰台に上がれるというのはいつだって良い気分。明日は更に調子を挙げていきたい。その結果がどうなるかはみてみないと分からない」と話した。

前半戦は3位オーストリア、5位ノルウェー

意外なことに、ついこの間の平昌五輪団体戦で金メダルを獲得したノルウェーチームが、ハーフタイムの時点で5位にとどまっていた。これはアンドレアス・スティエルネンと1本目で失敗したダニエル=アンドレ・タンデの責任が大きかった。しかし2人とも2本目では立派に巻き返し、最終的にノルウェーチームは3位まで追い上げた。

ヨハン=アンドレ・フォアファングは、「タンデのジャンプが失敗した後、上位に戻るのは難しいとみんな分かっていた。それでも僕達はあきらめなかった。各自が好調なのはみんな自覚していたし、どんなチームでもちょっとしたことで失敗ジャンプを出してしまうこともある。集中を切らさないことを心がけて、最終的には表彰台に上がることができた」と試合後のインタビューに答えた。

オーストリアチームは前半では3位についていたものの、ファイナルラウンドで4位に順位を落とした。それでもオーストリアにとっては出色の結果だった。

日本チームは好パフォーマンスを見せて5位に入った。竹内択と小林潤志郎・陵侑兄弟と、新たに参戦した佐藤幸椰は与えられた役割を見事に果たした。

6位はスロベニア、7位はスイスだった。スイスの若手サンドロ・ハウスヴィルトは優秀な成績を収めた。

開催国フィンランドにとっては、がっかりの試合展開となった。フィンランドは前半402.2ポイントで、8位のロシアにわずか2.5点足らず9位となり、上位8カ国が出場できるファイナルラウンド進出を逃した。
10位のイタリア、11位のアメリカ、12位のカザフスタンも2本目に進めなかった。

ワールドカップ(W杯)国別総合成績では、ドイツが今日の勝利で首位のノルウェーに迫ってきた。現在ノルウェーが4,449ポイントで国別総合をリードしており、2位はドイツ(4,290ポイント)、3位はポーランド(3,764ポイント)となっている。

W杯男子ラハティ大会の個人戦は、3月4日(日)15:30(現地16:30、日本時間23:30)から開催される予定だ。

Maciej Kot, Stefan Hula, Kamil Stoch, Dawid Kubacki

 

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※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

Karl Geiger, Richard Freitag, Markus Eisenbichler, Andreas Wellinger