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W杯男子ザコパネ個人戦 セメニッツがW杯初優勝

作成: 28.01.2018 19:03 / sk

1月28日(日)、ワールドカップ男子ザコパネ大会(ポーランド)で個人戦が行なわれ、スロベニアのアンツェ・セメニッツがワールドカップ初優勝を祝った。クルクル変わる、ものすごく難しい条件の中行なわれた試合で、セメニッツは好ジャンプを収め、その上数々の優勝候補たちが難しい条件に当たったことも彼にとっては有利に働いた。2位はドイツのアンドレアス・ヴェリンガー、3位はスロベニアのペーター・プレウツだった。

24歳のセメニッツは、ここ数週間の間どんどん調子を上げていたものの、ヒルサイズ140mのザコパネジャンプ台での初勝利は誰にとっても驚きだった。
セメニッツは、134.5mと137.5mのジャンプで計245.6ポイントを獲得し、1本目の5位から2本目で首位にまで追い上げた。

セメニッツは、「今日は難しい風の条件で、とても厳しい試合だった。幸運なことに今日の風は僕の味方になってくれた。ここザコパネで優勝できてものすごく嬉しい。昨日はまだこのジャンプ台に苦戦していたから、正直に言って、今日のこの結果に自分自身が驚いている。オリンピックではただただ良いジャンプを示したい。結果はその後」と試合後のインタビューに答えた。
これまでのセメニッツの自己ベストは、2018年1月13日のバート・ミッテルンドルフ戦の8位という記録だった。1週間前のスキーフライング世界選手権ドイツ・オーバーストドルフ大会では、セメニッツはスロベニアチームの代表として出場した団体戦で銀メダルをとっていた。

1本目から更に大きな追い上げを見せたのはアンドレアス・ヴェリンガー(独)だった。ファーストラウンドで9位だったヴェリンガーは、2本目で神がかったジャンプを見せて最終的に2位まで猛追した。
ヴェリンガーは、「今日もまた、会場は信じられない程のすごい盛り上がりだった。今日の風は難しかった、特に1回目はね。1本目を飛んだ後、25位ぐらいに入ったんじゃないかと思っていたのに、9位だった。今日は2本ともよく出来たと言えるし、この結果にとても満足している。今は次のヴィリンゲン大会を楽しみにしている。その後の月曜にはもう韓国に行くことになる。オリンピックでは良い試合になって欲しい。今僕は好調だし、なんだってあり得る」と説明した。

3位には2人目のスロベニア人選手、ペーター・プレウツが入った。
プレウツは、「スロベニアにとって、とても素晴らしい一日になった。このザコパネの素晴らしい観客を前に飛ばせてもらうのは、いつもとても特別なこと。ほとんど(シーズン最終戦が行なわれる)プラニツァみたい。この冬を通して、毎日ちょっとずつ良くなっていけるように心がけている」と話した。プレウツはこれで、平昌オリンピックでの優勝候補の一員に再び数えられることになった。

4位はポーランドのシュテファン・フーラだった。フーラは1本目で想定外の首位についていた。しかし2本目は129.5mと伸びきらず、表彰台には届かなかった。それでもフーラにとっては素晴らしい試合になった。
それに対し、厳しい結果となったのは、優勝を有力視されていた地元ポーランドのヒーロ、カミル・シュトッホだった。1回目の108.5mで38位になり、上位30人による2回目に進めず、早々とホームゲームから退場することになった。しかしシュトッホはこの失意の結果も冷静に受け止め、ザコパネのジャンプ台に集まった5万人もの観客と共に祝った。シュトッホは勝っても負けても、正真正銘のチャンピョンだ。

アマン健闘の5位、フライターク再び総合首位

スイスのシモン・アマンは、難しい条件の中、豊かな経験を活かして大健闘の5位に入った。
ドイツのリヒャルト・フライタークは、今日の10位入賞で、ワールドカップ(W杯)総合首位の座をカミル・シュトッホから奪い返した。

W杯個人総合成績でフライタークは現在737ポイントを獲得しており、2位のシュトッホ(733ポイント)に僅差でリードしている。総合3位にはアンドレアス・ヴェリンガーが665ポイントで続いている。

W杯ジャンプ男子の試合は、来週末のドイツ・ヴィリンゲン大会へと続く。
この大会では、初めて「ヴィリンゲン・ファイブ」が開催されることになる。これは、2試合に対して1回の予選しか行なわれず、5本のジャンプ(予選+2試合の各2本)の合計で最高点を取った選手には、2万5千ユーロ以上の賞金が授与されることになる特別版だ。

その後すぐに、各チームは韓国に飛ぶことになる。そして早くも2月7日(水)にはオリンピックの試合のための最初の公式トレーニングが行なわれることになっている。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
140.0m
Kobayashi, Junshiro (JPN)
最短ジャンプ
98.5m
Stursa, Vojtech (CZE)
平均飛距離
120.2m
K点越えジャンプ
42.5%
ネーション数
11
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Polen
Norwegen
Semenic, Anze
11.09.16
Chaikovsky
Slowenien
26.11.17
Damjan, Jernej (SLO) Ruka