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シュトッホがジャンプ週間 全戦制覇!

作成: 06.01.2018 20:09 / sk

カミル・シュトッホ(ポーランド)が全4戦優勝達成!第66回ジャンプ週間の最終戦が1月6日(土)、オーストリアのビショフスホーフェンで行なわれ、シュトッホが優勝し、2001/02にスヴェン・ハンナヴァルト(独)が果たして以来、史上2人目の全戦優勝を飾った。

カミル・シュトッホはパウル=アウサーライトナージャンプ台で行なわれたジャンプ週間最終戦でも、132.5mと137mの素晴らしいパフォーマンスを見せ、合計275.6ポイントをマークして4連勝を決めた。この大勝利を決めた途端、30歳のシュトッホは見るからにホッとしたようだった。

Anders Fannemel, Kamil Stoch, Andreas Wellinger

 

シュトッホは、「ジャンプ週間の期間中、ずっと大きなプレッシャーがのしかかっていた。でも一番大事なのは、自分のやるべき事に集中し続けて、最善をつくすこと。それ以上のことは、どっちにしたってできない。とにかく自分の最高のジャンプを見せたかっただけで、正直言ってグランドスラムに集中していたわけではなかった。ジャンプ週間の最初から、とにかく全てを正しく実行していくことだけに努めていた。これは自分だけではなくチーム全体にとっても大きな勝利」、と喜びを伝えた。

 

スヴェン・ハンナヴァルト(独)は、今日までのジャンプ週間史上、全戦制覇を祝った唯一のジャンパーだったが、カミル・シュトッホが2本目を終えた後、すぐにランディングバーンまで来ておめでとうの言葉をかけた。

ハンナヴァルトは、「この瞬間を言葉にするのは難しい。カミル(シュトッホ)は今なにが起こったのか全然分かっていないと思う。こんな風に偉業をやりとげて、本当に素晴らしい。ものすごいパフォーマンス!カミルは良いジャンプを着々と決めて、このクラブにふさわしい事を証明した。そして今、限定会員2人目となった」と、話した。

 

この高レベルのビショフスホーフェン戦で2位についたのは、ノルウェーのアンダース・ファンネメルで、130mと139mのジャンプで、計272.4ポイントを獲得した。最後の成績で、元スキーフライング世界記録保持者のファンネメルは、ジャンプ週間総合3位まで追い上げた。


ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーは、1回目は129mと伸びきらず、6位につけていた。しかし、2回目では139.5mのファイナルラウンド最高のジャンプを収めて計270.5ポイントとなり、3位まで順位を上げ、同時にジャンプ週間総合2位の座を決めた。

この快挙はヴェリンガーにはすこし意外だったようで、「ジャンプ週間で表彰台に上がれるなんてすご過ぎる。最初は本当にそこそこのできだったのが、うまく調子を上げていくことができ、2回3位に入ることができた。総合成績でまだこんなに上まで来られるなんて、自分では考えてもいなかった」と、話した。

 

僅差のところで、今日の表彰台入りを逃したのはオーストリアのシュテファン・クラフトだった。地元のクラフトは、ホームでの試合で好パフォーマンスを見せたが、ヴェリンガーに2点以下の差で4位となった。
クラフトは、「まるで僕がジャンプ週間で表彰台入りできないように仕組まれているみたいに, この2戦では2回とも4位だった。チーム全体にとっての願いでもあったけど、もう少し待つしかない」と、語った。

 

ノルウェーのロバート・ヨハンソンは、2回目に今日の最長ジャンプとなる140mを決めて5位だった。6位にもノルウェーのアンドレアス・スティエルネンが続いた。アレクサンダー・シュトックル率いるノルウェーチームからは、ベスト6に3人もの選手が入って、かなり優秀なチーム成績を収めたことになる。他にもダニエル=アンドレ・タンデが12位、ヨハン=アンドレ・フォアファングが13位に続いたが、二人とも本来はもっと上を期待していたことだろう。


日本の小林潤志郎が7位、スロベニアのペーター・プレウツが8位、ポーランドのダヴィド・クバツキーが9位だった。
クバツキーは、1回目が終わった時点では2位についており、表彰台に向かっているかに見えたが、ファイナルではこのランクを維持することができなかった。クバツキーの番になって、ポーランドのヘッドコーチ、シュテファン・ホルンガッハーがゲートを下げる決断をして、結局127.5mと伸びず、順位を落とした。


カミル・シュトッホは第66回ジャンプ週間の総合優勝を計1,108.8ポイントで、2位のアンドレアス・ヴェリンガー(1,039.2ポイント)と3位のアンダース・ファンネメル(1,021.3ポイント)に大差をつけて勝ち取った。

 

ワールドカップ個人総合成績でもシュトッホが723ポイントで首位に上がってきた。2位・3位には共にドイツのリヒャルト・フライターク(711ポイント)とアンドレアス・ヴェリンガー(569ポイント)が続いている。


スキージャンパー達は短い休みを挟んで、次の週末には巨大フライングヒルに舞台を移す。
1月13日(土)と14日(日)にはバートミッテルンドルフ(オーストリア)でスキーフライング戦が2試合予定されている。

 

全リザルト

第66回ジャンプ週間:総合成績

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
140.0m
Johansson, Robert (NOR)
最短ジャンプ
97.5m
Kasai, Noriaki (JPN)
Wolny, Jakub (POL)
平均飛距離
120.0m
K点越えジャンプ
42.5%
ネーション数
12
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
6
Slowenien
Stoch, Kamil
04.01.18
Innsbruck
Polen
04.01.18
Stoch, Kamil (POL) Innsbruck