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W杯エンゲルベルク第1戦 ハイボックが今季初優勝

作成: 17.12.2016 19:01 / sk

オーストリアのミヒャエル・ハイボックが、12月17日に行われたワールドカップ男子エンゲルベルク(スイス)大会の第1戦で今シーズン初の優勝を祝った。ハイボックは今季に入って、これまで調子をつかめないでいたが、今日の試合では138mと134m(304.7ポイント)の納得のジャンプで勝利を決めた。2位はスロベニアのドーメン・プレウツ(132mと137.5m、301.6ポイント)、3位はオーストリアのアンドレアス・コフラー(128mと139.5m、293.7ポイント)だった。

エンゲルベルクのティトリス・ジャンプ台史上、初めて行われたナイターで、ハイボックはファーストラウンドで素晴らしいジャンプを見せ首位につけ、既に勝利への土台を築いていた。「2本目を飛ぶ前に、このリードをここで絶対手放せないと思って緊張した。スイスの地はとにかく僕に向いている。エンゲルベルクは僕にとって、とても特別な場所で、ここに来るのはものすごく好き。ここのジャンプはこれまでもずっと好きだったし、改築されたジャンプ台は作り変えられる前より好きなぐらい。ここに実際に来るまでは、ジャンプ台の改築であんまり変わっていないことを祈っていた。今、優勝することができて、新しくなったジャンプ台も僕ととても相性が良いことが分かった」と、今日の勝者であるハイボックは喜びを伝えた。


17歳のドーメン・プレウツは、今日の2位入賞で、ワールドカップ(W杯)個人総合成績首位の座を更に強固なものとした。「今日は、特に2本目のジャンプに満足している。あれは今シーズンで、僕の一番のジャンプに数えられると思う。明日(12月17日)の試合に望むことは、2本の良いジャンプを決めること」と、プレウツはいつもながら短く答えた。プレウツ3兄弟の末弟であるドーメンは、改築後のティトリス・ジャンプ台でも好調で、日曜に行われる第2戦でも優勝候補の一人と見られている。「たくさんの山があって自分の故郷に似ているから、エンゲルベルクが好き」と、プレウツは開催地への親近感を表した。


鮮やかなカムバックを果たしたのはオーストリアのアンドレアス・コフラーだった。コフラーは既に今シーズン初頭から好成績を見せ目を引いていたが、エンゲルベルクでついに世界のトップに戻ってきた。「表彰台に上がらせてもらえて、ものすごく嬉しい。こうなるとは思ってもいなかった。すごく感謝しているし、この瞬間をよく噛み締めている。2本目で信じられないぐらいの高さが出て、相当伸びると思った。その分、着地でテレマークを入れるのが難しかった。この2本目のジャンプはなかなか忘れられないと思う」と、1本目の10位から2本目で表彰台入りまでの猛追を果たしたコフラーは話した。


前大会のリレハンメル第2戦(12月11日)と同様に4位で満足しなくてはだったのは、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだ。しかし22歳のタンデは、エンゲルベルク第2戦でもまた優勝争いに加わってくるだろう。今のタンデの調子は、今日の4位という結果より上のはずだ。

日本の伊東大貴は大健闘の5位だった。


ドイツチームの中では、今回もまたマルクス・アイゼンビッヒラーが一番の選手だった。7位という成績で、バイエルン出身のアイゼンビッヒラー(25歳)は、ヴェルナー・シュースター率いるドイツチームで現在のところトップに位置するということを裏付けた。リヒャルト・フライタークは1本目では2位につけていたが、2本目はそこそこの出来にとどまり、最終的には8位となった。それでも、この冬はまだ以前のような強さを見せていないフライタークにとって、好成績を収めたと言える。他にもセヴェリン・フロインドが10位、アンドレアス・ヴェリンガーが15位に入り、ドイツにとっては手堅いチーム成績となった。しかしドイツチームには、日曜に行われる第2戦で優勝候補と見られている選手はいない。


ポーランドチームにとっては、残念な試合結果となった。カミル・シュトッホが9位、マチェイ・コットが12位では、このところ高まっていた二人のポーランド選手への期待に応えるものではなかった。


打ちのめされたペーター・プレウツ
スロベニアのペーター・プレウツは、ファイナルラウンドで転倒した。これで今シーズンに入って既に2度目の転倒となる。着地後の転倒で怪我は無かったものの、かなりがっかりした様子だった。「ジャンプした後に自分が実際そうだったように、文字通り地に打ちのめされた」とプレウツは語る。コーチのヤニ・グリルスによると、プレウツの転倒は着地時の技術的なミスが原因だということだ。


エンゲルベルク大会第2戦は12月18日(日)14:00(日本時間22:00)からは開催される予定だ。

Peter Prevc

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

Domen Prevc

 

統計

最長不倒
140.0m
Freitag, Richard (GER)
最短ジャンプ
102.0m
Rhoads, William (USA)
平均飛距離
125.0m
K点越えジャンプ
62.5%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
6
Deutschland
Hayboeck, Michael
23.02.16
Kuopio
Österreich
23.02.16
Hayboeck, Michael (AUT) Kuopio