01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
全リザルト » |
スロベニアのスキージャンプ界のスーパースター、ペーター・プレウツが自身のキャリアに新たな金字塔を打ち立てた。
スキージャンプのメッカ、プラニツァ(スロベニア)で引退することを決めているペーター・プレウツは、3月22日(金)のスキーフライング個人戦(ヒルサイズ240m)でオーストリアのダニエル・フーバーを2位に、ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングを3位に抑えて、歓喜に包まれた勝利を祝った。
今シーズンの最後から2番目となるワールドカップ(W杯)プラニツァ個人第1戦で、2015/16シーズンのW杯総合王者プレウツが、4年以上ぶりの優勝を飾った(前回の勝利は2020年のリレハンメル戦だった)。
金曜のプラニツァは「プレウツ一家」の日だった。前日(3月21日)に妹のニカ・プレウツが、数メートル離れたノーマルヒルにて、2023/24年女子W杯総合王者としてクリスタルトロフィーを受賞し祝福を受けた。
ペーター・プレウツ(プレウツ兄弟の長男)は、今週末のシーズン最終戦をもって引退することを早くから発表していたが、引退公表以降どんどん調子を上げ、4回2位入賞を遂げていた(オーバーストドルフ戦で2回、ラハティ戦、トロンハイム戦にてそれぞれ2位入賞)。
そしてとうとう今日、2万人の熱狂的な観客を前にプラニツァで勝利を飾った。
プレウツは、妻と小さな息子二人が見守る中、圧倒された様子で、「今日は魔法にかけられたような一日。ここに集まってくれたたくさんの人の熱気、喧騒で集中力を保つのは本当に難しいことだったけど、それが今日は不思議なほどうまくいった。本当に強い選手がこんなにたくさん参戦した今日の試合で、勝てるとは思っていなかった。今日優勝できたことが、ただただ信じられない。ものすごく感動的な瞬間だけど、今はまだその感動を抑えているところ」と、話した。
スロベニアで4回も年間最優秀スポーツ選手に選ばれたペーター・プレウツの引退セレモニーは、今季の最終戦となる24日(日)のプラニツァ個人第2戦が終わってから、スロベニアスキー連盟によって開催される予定だ。
今日の試合でプレウツは、オーストリアのダニエル・フーバーを2位に、そしてノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングを3位に抑えることができた。
フーバーは、「とにかく今日最高のパフォーマンスを収めたのがペーター(プレウツ)だった」と、賛辞を惜しまなかった。
すでにW杯総合優勝を決めているシュテファン・クラフト(オーストリア)が今日は7位に留まったため、 スキーフライングW杯総合優勝を巡る闘いがここにきて更にスリリングな展開となっている。日曜の最終個人戦を残すばかりとなった現時点で、首位のシュテファン・クラフトとペーター・プレウツとの差は34点だ。
日曜にプレウツがスキーフライングW杯総合優勝を飾る可能性もあるということだ。そうなったらセンセーショナルだ。
アメリカのエリック・ベルショーは今日、センセーショナルなパファーマンスを見せ8位となった。
日本の小林陵侑は9位だった。
ドイツチームのトップはピウス・パシュケで10位、カール・ガイガーは13位だった。
ウクライナのイェヴェン・マルシアクは15位となり、スキーフライングのタレントとプラニツァ・フライングヒルとの相性の良さを改めて証明した。
日本チームからは9位の小林陵侑の他に、兄・小林潤志郎が22位、二階堂蓮が26位に入った。
さらに、W杯通算17勝の葛西紀明(51歳)が29位となり、またもW杯ポイント獲得を果たし、今もまだフライト感覚と素晴らしい身体能力が衰えていないことを示した。その甲斐あって、葛西は土曜の団体戦へ日本チームの代表として参戦できることになった。
プラニツァ個人第1戦:全リザルト
プラニツァ団体戦は、3月23日(土)9:30(日本時間 17:30)から開催される予定となっている。
※注)基本的は表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差は−8時間です。